みなさん、いかがお過ごしでしょうか、ニセコビレッジPATROLギンガマンです。
今回は、今シーズン2月6日以降、休止状態が続いている、
我々PATROLが『雪崩事故防止、滑り手の安全』という目的の下、行っている、
『水野の沢 深雪滑走安全教育プログラム』 についてお送り致します。
以前、私ことギンガマンが1月25日にお送りした『ニセコビレッジのPATROLさん達は・・・。』
編で伝えた雪面の亀裂(クレバス、クラック) にもつながるお話となるのですが・・・。
良い雪も降り、滑ったら楽しい日もありながら、
(なぜ、水野の沢はオープンしないのだろう・・・?)
という疑問を持つゲストの方々もいらっしゃるだろうと、
我々PATROLも切ない想いの毎日です・・・。
もちろん、皆様ご存じのとおり、 我々PATROLはプログラムの実施、休止に関わらず。
早朝のアタック(アバランチコントロール)は毎朝行っており、
その中で もちろん、雪面の亀裂(クレバス、クラック)
の調査も同時に細かくチェック致しております。
↑ 写真は、降雪や積雪、気温などなど様々な要因で、日々刻々と変化し移動し続ける
雪面の亀裂(クレバス、クラック)の動きを計る器具、我々PATROLが得意とする『DIY』!
PATROLお手製の『グライドメーター』と呼んでいるシロモノです・・・。
この 『グライドメーター』で、天候などで常に変わる雪面の亀裂(クレバス、クラック)の
微妙な動きを日々チェック、記録し、みんなで悩み、検討し・・・。
↑ 写真のように、降雪により雪面の亀裂(クレバス、クラック)が隠れてしまい、
転落する危険性の高い箇所もあり。そして毎日、水野の沢に入っている我々PATROLも、
すべての雪面の亀裂(クレバス、クラック)を把握している訳ではなく。
もちろんゲレンデも含み、山岳地帯の中で自然が起こす様々な現象の中での
様々な困難のひとつであるという事。
転落の危険性の高い雪面の亀裂(クレバス、クラック)に100本以上の規制ポールに1000m.ほどのロープで規制を試みたり、プログラムの方法を変更するなども試みましたが・・・。
雪崩などもそうですが、この自然が起こす現象の中で、我々PATROLも含み
『人間ができる事は?』などと考える事すらおこがましいという事。
『水野の沢 深雪滑走安全教育プログラム』を楽しみにして来訪してくださる
ゲストの方々への申し訳ない気持ち。
いかなる理由も、我々PATROLの言い訳となる事は百も承知の上。
様々な葛藤の中、我々PATROLが下した決断だと言うことを
御理解いただきたく、願い、想う現在です。
いままでも、そしてこれからも毎日、様々な調査、記録、検証 検討を繰り返しつつある中、
様々な現状を鑑み、今シーズンは『水野の沢 深雪滑走安全教育プログラム』が
実施されない可能性もあると言う事をPATROLより、お伝えしておきます。
我々PATROLは全ての滑走者の自由、楽しみ、そして安全を願っております。
この文章を最後までお読みいただいた事を我々PATROL一同感謝しております。
Niseko Village PATROL GINGAMAN